プラスチックのレーザー溶着におけるプロセス監視は 3 つの範囲に分けることができます：

1. 部材の上流制御 
2. 溶着プロセスのオンライン制御 
3. 3) 溶着済み部材の下流制御 

これら 3 つのうち、どの範囲においても、監視、制御にはあらゆる方法を使用することが可能です。いつどの方法を用いるか、また用いた方がいいかは、部材およびお客様のニーズにより異なります。 自動車産業や医療技術分野ではよく、一貫したプロセス監視が求められます。しかしながら、溶着方法がどうやって最良に監視されるかは、前もっての分析とコンサルティングを必要とします。どの監視方法を、いつ、どこで効果的に使用するのがいいかは、個々のケースで判断いたします。 可能な方法のいくつかを、図で示してあります。

1. 上流制御 部材の制御には、首尾のよい溶着に必要な部材への要求事項すべてが含まれます。 部材は溶着前、ハウジングとカバーで切り離されています。溶着部材の位置決め、またあらゆるコンポーネントの位置などがセンサーやカメラシステムによって制御できます。 
2. 溶着プロセスのオンライン制御
   コンフィギュレーションによって、溶着パラメータであるレーザー出力、速度/時間、クランプ圧/力または溶着距離が溶着の最中に監視可能になります。 別の方法には、パイロメーターがあります。パイロメーターを使った方法では、溶着部分の熱をセンサーが検出し、比較測定で比較します。 
3. 用途によっては、カメラを使って溶着後、溶着部の見た目の様子を捉えることができます。これにより、デジタル・カラーマッチングを使って、溶着部分の質を評価します。