ライスター・スイス本社

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ライスターは、プラスチックシートの溶着技術および産業用ヒーターの多彩なアプリケーションにおいて、熱風や赤外線といった独自のコアテクノロジーを軸に、革新的な製品を開発・提供しています。当社の技術は世界中の産業現場で採用されており、なかには「ライスター」という名前が熱風機そのものを指す代名詞として使われる例も見られるほど、高い信頼と実績を築いてきました。

当社の従業員は、強力で信頼性の高い性能を備えた、高品質のプレミアム製品の製造を誇りにしています。世界中の顧客、販売パートナー、サプライヤーとの緊密な協力関係は、双方の成功に不可欠です。100ヵ国以上の国々で現地の専門スタッフが販売とサービスでお客様をサポートしています。8ヵ国の子会社と130か所の販売・サービスパートナーが、当社の世界的なプレゼンスとお客様との緊密な関係を保証しています。

玄人が選ぶ、信頼のツール

ライスターの押出溶着機、熱風機、ヒートガンは、プラスチックの溶着・成形・加工を正確かつ安定して行う必須アイテムとして、世界中の職人・玄人に選ばれるツールです。現場加工を伴う多様な分野で重宝されておりますが、一貫した溶着品質と高い再現性が選ばれる理由です。たとえば、養殖タンクや硬質プラスチック製ボート、エアクッションボート、インフレータブル構造物、さらにはバラスト水タンクの製作・補修など、長期的な気密・液密性能が求められる用途においても、ライスター製品はその性能を発揮します。ロボットアーム搭載型押出機は、高再現・高精度な大型樹脂3Dプリンターの核になります。

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トンネルや埋め立て地の建設では、溶接シームの品質が最優先事項になります。住民や環境にとって漏れが致命的な問題であるためです。そのため、継ぎ目に使用されるPE製のジオメンブレンは長期間にわたりしっかり溶接された状態を維持する必要があります。ライスター製の溶接機および熱風ブロワーはこの目的に使用されています。

また、トンネルや廃棄物埋立地の遮水工事など、漏れが致命的な影響を及ぼす現場では、PE製ジオメンブレンの長期的な密閉性が不可欠ですが、ライスターの自走式溶着機や熱風機は、こうした厳しい要件を満たします。既に世界中の現場で広く導入されている事実は、高い信頼性を証明するものです。フロアシート施工においても、塩ビ系弾性床材、リノリウム、ゴム床材といった多様な材料に対応し、公共施設から住宅まで幅広く活用されています。ライスターのフロア用自走式溶着機は、シートのジョイント部を確実かつ美しく仕上げることができ、TRIACシリーズやSOLANO ATなどのハンドツールは、端部処理や細部施工に最適です。さらに、トラックのターポリンやテント、イベントバナーなどに使われる熱可塑性コーティング布地でも、ライスターの溶着機は高い強度・気密性・外観品質を実現し、縫製に代わる標準工法として世界中で採用されています。縫い穴による水漏れのリスクがなく、耐候性や耐久性が重視される用途に最適です。屋根防水分野においても、フラットルーフや傾斜屋根の防水シート施工にライスターの自走式溶着機は広く使用されています。大面積の工業用屋根には高速・高精度なVARIMATシリーズが最適であり、中〜小規模や傾斜構造には軽量・コンパクトなUNIROOFシリーズが機動力と操作性を発揮し、多くの施工業者に支持されています。

産業用ヒーター

ライスターの産業用ヒーター・ブロアーは、世界中の生産現場で熱加工の中核コンポーネントとして高い評価を得ています。従来、ガスでしか対応できなかった高難易度の加熱工程も、ライスターは蓄積された技術とノウハウにより電気熱風式に置き換えてきました。これにより、加工品質の再現性向上、ランニングコストの低減、作業現場の安全性向上を同時に実現しています。ライスターの熱風システムは、優れた制御性・組込みやすさ・高出力・長寿命設計が特長。ライン組込みや、熱風再循環型ヒーター、赤外線ヒーターとのハイブリッド構成、さらにはOEM対応など、ユーザーの多様なニーズに応える実績があります。

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赤外線ヒーター

ライスターの赤外線ヒーターは、高いエネルギー変換効率、強力な昇温特性、高速な立ち上がりに加え、3D構造の金属箔エミッターを採用することで、従来の赤外線ヒーターとは一線を画す性能を実現しています。乾燥、ラミネート、真空成形(サーモフォーミング)、軟化、硬化、エンボス加工といった一般的な熱プロセスはもちろん、CFRTP・GFRTPやオルガノシート、プリプレグ材の加熱・成形といった高難度アプリケーションにおいても、温度プロファイルの高い制御性と再現性により、安定した品質と生産性を支えます。このように熱応答性・制御性・均熱性において高い要求を持つ工程でも、ライスターの赤外線ヒーターは確実に応え、世界の主要メーカーからの信頼を獲得しています。

ライスターグループの歩み

1949年に個人事業として設立されたライスターは、成長を続けて、今日では非常に成功している企業としてのグローバルプレセンスを確立しています。ライスターは、プラスチック加工の革新的なテクノロジー市場のリーダーです。

1949

  • カール・ライスターがドイツ・ゾーリンゲンで創業。

2011

  • グループ会社を再編し、ホールディングカンパニー制を開始。大阪支店開設。

2016

  • 溶着条件をデジタルで記録できる、スマート機能搭載のGEOSTAR G7 LQS発売。

2017

  • デジタルトランスフォーメーションの取り組みを開始。

2018

  • 高性能赤外線ヒーターメーカー、スイスKrelus AG社を買収。
  • スイス本社にて、社屋の増築および次世代型部品倉庫の構築
  • スイス本社にて、専門技術研修を提供する「ライスターアカデミー」を設立
     

2019

  • 日本現地法人本社を横浜へ移転。スイス本社社屋拡張工事。ライスターテクノロジーズAGの生産体制をザルネンに集約。

2020

  • 新しいオンラインサービスを備えたmyLeisterウェブプラットフォームの提供開始。

2024

  • ライスターグループ 創立75周年

2025

  • レーザープラスチック溶着部門をHymson Novolas AGへ譲渡

ライスターグループ会社概要

弊社グループの主な概要と基本データをご紹介します。

創業

  • 1949年に個人事業主として

法人形態

  • 2011年より株式会社化(AG)

経営形態

  • ホールディングカンパニー制

従業員数

  • 全世界916名(スイス589名

輸出比率

  • 98%

製造拠点

  • スイス・ザルネン
  • 中国・上海

販売拠点

  • 3大陸に8つの事業子会社
  • 100か国に販売・サービス拠点を持つ130の販売代理店

製品構成

  • 部品、装置、設備、省力化機器など

製造と物流

スイスおよび中国に展開するライスターグループの生産拠点は、調達から製造、最終出荷に至るまでの全工程における中核的機能を担っています。製品品質の一貫性と高水準を常に確保するため、サプライチェーン全体において長期的かつ安定した取引関係の構築を重視しており、協力会社とは明確な品質基準に基づく合意(クオリティアグリーメント)を締結しています。 この体制により、各工程での品質変動を最小限に抑え、再現性の高いものづくりを実現しています。