清潔な飲料水の源泉

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成功事例2022年3月21日

清潔な飲料水は貴重な資源です。スイスの中心部、オプヴァルデン準州にある自治体ギスヴィルに飲料水を供給するためのプロジェクトにおいて、Alois Bader AG社はライスターの押出機を使用して貯水槽の設置を行いました。

回答者:ライスター・スイス、マーケティングサービスマネージャー、グレゴア・シュトゥーダ

スイスはヨーロッパの水の城と言われています。この国には、1,500以上の湖と61,000kmを超える川があります。多くの水源のうち、1つがギスヴィルより上にあり、この地域社会にきれいな飲料水を供給しています。しかし、きれいな飲料水があることを当たり前だと考えてはなりません。

喉の渇きを潤す水と消火用水

ギスヴィルにコミュニティが誕生して今年は100周年を迎えます。飲料水供給の歴史を振り返りましょう。ギスヴィㇽのファイヘグにある古いコンクリート貯水池など、多くのインフラは戦後の時代に作られたものです。1948年に遡るこの貯水池は、クラインタイル地区の飲料水としてだけでなく、地元の消防署の消防用貯水池としても機能します。

プラスチック技術が名を成す

エメッテン(ニトヴァルデン準州)に拠点を置き、プラスチック技術を専門とするAlois Bader AGは、このプロジェクトの管理契約を受注しました。バーダー社は、あまり例を見ない寸法の丸型タンクで貯水池を計画、建設しました。Ø3m、長さ12m、容量62㎥、総重量5.2トンです。
Alois Bader AGでの大型DI3000 mmコイルチューブの納品。
Alois Bader AGでプロジェクトマネージャーとして働くアニタ・ヘラーにとっても、このようなサイズはあまり一般的ではありません。「当社もクライアントも、品質、安全性、サービスの点で非常に高いものを求めています。これには、貯水容器に漏れが生じない溶接シームも含まれます。」

操作性に優れたライスター溶接機

Alois Bader AGのプラスチック技術担当者であるブルーノ・ハイムベルクは、ケギスヴィルにあるLeister Technologies AGのウェルドプラスト S2 押出機を使用して貯水容器を溶接しました。熟練者でなくても:押出成形機は押出溶接装置としても知られています。加熱されたプラスチックが液体の押出物として溶接シューを通して前方から押し出され、作業者はそれを溶接対象のプラスチックに塗布します。そのようにして、プラスチックが水密かつ分離不能な状態に接合されます。今日では、ウォーターシャフト、魚の養殖場、さらにはボートもライスターのハイテク溶接機器で溶接されています。
ブルーノ・ハイムベルク(従業員、Alois Bader AGのプラスチック技術部)がライスター製の押出溶接機ウェルドプラスト S2 で溶接、2022年2月、エメッテンにて

困難な重量物の輸送

エメッテンの生産工場からギスヴィルへの輸送は、必ずしも容易ではありませんでした。輸送および設置工程をできるだけ効率的にするため、貯水槽は1つの大きな容器として運ばれました。その貯水容器の巨大さのため、ギスヴィルからメアリアルプまでのパノラマ道路と呼ばれる箇所は、急勾配のスイッチバックを登っていくトラック専用として、午後1時30分から3時まで閉鎖する必要がありました。パノラマ道路計画という名前:絵葉書に出てくるような快晴の中、海抜800m以上の高地で、ザーナラータールと呼ばれる谷を一面に見下ろす壮大な景色が広がりました。
ギスヴィルのパノラマ道路で貯水槽を運搬中
用意されていた大きな移動式クレーンで最後の数メートルを移動させ、準備の整った基礎に貯水タンクを設置しました。重機のパワーとクレーン作業員の熟練の腕により、正確な設置作業が実現しました。
ギスヴィルの井戸の専門家アーミン・ベルヒトルトの出番がまもなく訪れます。彼の「今後100年間にわたり絶え間なく流れよ」という声とともに、清浄な湧き水がギスヴィㇽのパイプを通って流れ出ます。

Alois Bader AG: https://www.aloisbader.ag

Leister Technologie AG: https://www.leister.com

Gemeinde Giswil: https://www.giswil.ch